こんなお悩みはありますか? |
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急いで話すので、相手に聞き返されることがある |
自分では話す勢いを、調節しづらいと感じる |
気づいたら、一人で一方的に話そうとしている |
話す速さを自分では調整しづらいお悩みは、当会にしばしばご相談が寄せられます。
その原因と対策をこのコラムでご紹介しています。
何に困るのか?
「せっかち」で「慌てて」話すクセは、「会話場面」と「大勢の前で話す場面」のどちらでも起こります。
しかも、どちらか一方ではなく、大勢の前でせっかちに話す人は、実際は会話場面でも慌てながら話をしていることが、わりと多いものです。
これは、情報の伝達で損をすることが多く、「伝えたいことが十分に伝わらない」「役割や立場に応じた信頼感を与えづらい」といった影響が起きることもあります。
その原因と対策を以降で詳しくご紹介します。
原因;相手に時間を与えていない
ただ早いのではなく、相手の理解するための間を入れるなど、相手に時間を与えるコミュニケーションができていないことがあります。
人間は、少しの間があるだけで、早口で伝えられた話でも、聞き取りやすくなります。
しかしながら、話を急ぐ人は相手のために時間を割けずに、情報を語り続けてしまう。
その原因は、次でご紹介する「たくさん話そうとする」にもとづくことが多いです。
原因:たくさん話そうとする(実は情報が多い)
例えば、情報の要不要の選別が、他人よりも割り切りがよくない。
あるいは、細やかに色々と気を配って情報を入れ込み過ぎる。
以上の理由で、そもそも情報が多く、なおかつ「全部を話さないと伝わらない」と感じる。
だから、早口で一気に話をしてしまう。(=慌てて話をしている雰囲気になる)
これは、わりと多い根本原因です。
会話でも、大勢の前で話すときも、情報をより精査していく感覚が必要になっていきます。
どちらかというと、情報をフラットに見つめて、優先順位が決まっていない人が多いのです。
自分の伝えたいことの優先順位を、しっかり決めることが肝心です。
対策としては、次の項目でご紹介する、原稿化で客観的に振り返ることが、有効です。
原因:あちこちに意識が散らかりやすい
これは、情報量が多い一因にもなるのですが、意識が散らかりやすい人もいらっしゃいます。
実は、細やかに気を配る人も、この傾向が潜んでいて、そのために相手が求める以上の情報を、あれこれと盛り込んでしまうことがあります。
できれば話す内容を原稿化して、点検してみることが必要です。
外在化という言葉があるのですが、自分が無意識にしてしまうこと、巻き込まれてしまうことは、言葉にして書き起こすことが有効。
そこで「これは、良くないな」と客観視できることが、変化の第一歩になります。
(当会でもそうしたトレーニングを行って頂いています)
頭の中で考えるだけでなく、原稿化することが意識が変わる一歩なのです。
原因:高反応タイプ
相手の話、目で見たこと、耳で聞いたことなどに、反応しすぎるタイプです。
慌てて反応して、思いついたことを一気に話してしまう。
そうした習慣があります。反応を制御する方法は、自分が話すよりも相手の話を聞き出す方に意識を向けるのがコツです。